柿の葉寿司と蚕豆と冷たいワン・ビアー

                                                  

                                                             ハンカチの木

 

 

 

 

柿の葉寿司と蚕豆と冷たいワン・ビアー

 

 

 

柿の葉寿司>

 

若葉の美しい季節になると ただ見ているだけではなく

必ず自宅の柿の若葉を 数十枚取って来る

柿の若葉の香りが 堪らなくいいのである

 

先ず柿の葉を 綺麗に洗って用意する

寿司飯を作り 締め鯖や鮭のマリネやスモークサーモンを用意する

寿司飯を親指大に握り 千切り生姜少々と締め鯖の薄切りを乗せ 軽く押え

洗っておいた柿の葉一枚で 綺麗に包み込む(巻くだけでもよい)

あれば四角い木箱 なければ角型のポリ容器に きっちりと詰める

軽めの重しを 寿司の上に載せ 半日で完成する

味が馴れてから 柿の葉に包んだまま 大皿に盛り付け 食卓に出す

 

鮭のマリネの場合は汁気は切るが 

一緒に漬け込んであったレモンの薄切りやスパイスを 彩りとしても嬉しい

スモーク・サーモンは ケッパーなどを乗せても楽しい

 

柿の葉の風味と言い 香りと言い 言うことなしであろう

 

 

 

<蚕豆(そらまめ)>

 

蚕豆(そらまめ)は 皮を剥くと 赤ちゃんの柔肌のような白い綿毛に包まれている

中国地方では夏豆 静岡や伊豆では五月豆 畿内では大和豆

相模では冬に植えるから冬豆 房総では雪割豆 伊勢では雁豆 九州では唐豆

まぁ 方々で 様々に呼び名が違うから 可笑しい豆である

 

遠くペルシャか北アフリカ辺りから発祥し 中国を経由して日本に来た蚕豆

聖武天皇の頃に来たと言う説もあれば 江戸・慶長年間であると言う説もある

 

豆の莢(さや)が天に向かって付くからだと言う説

ちょうど養蚕の頃に出来ると言う説 

そんな理由で 一般的には蚕豆(そらまめ)と名付けられている

 

塩茹でし 茹でたての若い蚕豆に パパッと塩を更にふって

冷めないうちに食べるもよし 冷たくしてから食べるもよしで

『和漢三才図会』によると 蚕豆を「子孫繁昌草」と言うらしい

ビタミン類や良質の蛋白分が豊富だから せっせと食べれば 

スタミナ間違いなしで 子宝にも恵まれると言うことだろうか

 

然も出回るのは 短期間だから 矢鱈と印象が深い

本日のメニューでなければ 蚕豆御飯も悪くない 

但し礼文の昆布出汁で炊くのがいいなぁ

 

 

 

<梅雨鱧(つゆはも)>

 

梅雨の時期になると 鱧が旬になる 俗に梅雨鱧と言う

私は生をさばけるし 鱧包丁も誂えて作ってあるから それで難なくさばけるが

通常は ハーフメイドで売っているから それで充分だろう

 

柔らかければ 梅酢和えがいいが 堅ければ もう一度焼きをいれ

ウナギの要領で タレをつけて食べるのも 美味しい

 

 

 

<独活(うど)の小付け>

 

これだけでは 何か物足りない御仁には 

あっさりと独活の三杯酢を掛けただけの小付けもいい

 

適度に薄く切った独活を 酢水につけて アク出しが肝要だ

酢味噌や 酢味噌にマヨネーズを 同割りにして 掛けたのも 実に美味い

 

 

 

<ビアー 生でもよし>

 

ビアーは 何と言っても レギュラーのヱビス・ビール

アサヒスーパー・ドライも ノド越しがいいから 好き

グラスを 冷え冷えにしてから 4℃~5℃のビアーを注ぐ

12%ぐらいの泡も 必須条件だ

一気に グイッと行きたい

 

 

 

辛い食餌療法の果て こんなお料理の白昼夢を見た

体調は かなりよくなっている所為かも知れないので 嬉しい 

今は 直ちに現実味の薄いこんな夢でも見るのであろう 

 

それにしても思い切り さっぱりとした美味しい食事を食べたいし

退院したら 先ずは このようなささやかな手作りの夕餉をとりたいものだ

 

おっと その前に きついリハビリが 幾十日か待っているでじゃないか トホホ!

 

 

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