的中した予言 50

 

 

伊勢の神宮祭にて 御薗の手筒花火

 

 

         的中した予言 50

 

 月刊誌や週刊誌などいくつか直接取り寄せ購読しているが、中でも文藝春秋の時代を的確に読む力は相当なものであり、好きな雑誌の一つである。文藝誌では断然「ユリイカ」(青土社がお薦めである。どちらも特集記事が面白い。文藝春秋の八月号の特別企画は「的中した予言 50」で、これがなかなか面白い。ユリイカの八月号は「電子辞書を読む!」だが、  先月七月号は田辺聖子特集で、こちらも非常に興味深く、どんなに啓蒙されたことだろう。ユリイカは既存作家の再認識や、ポエムの新人発掘などを特段に扱っているから、こんな時代になかなか出来ることではない。まさか小さな出版社だから出来ることなのだろうか。真意はよく分からないけれど、青土社には大いに敬意を払いたいものである。

 さて文藝春秋の今月8月号の特別企画のことだが、三島由紀夫、松本清張、司馬遼太郎、大宅壮一、本田宗一郎、手塚治虫、アインシュタイン、高峰秀子、吉田茂、北大路魯山人、勝海舟、中村歌右衛門、中原中也、アンディ・ウォーホル、芥川龍之介、星新一、若泉敬、野茂英雄、ココ・シャネル、福田恒存、新渡戸稲造、松任谷由美、サー・アーネスト・カッセル、クリント・イーストウッド、孫文、渋沢栄一、山口百恵、ウォーレン・バフェット、横山やすし、石原莞爾、小泉純一郎、坂本龍馬、鈴木大拙、岸恵子、ペリー提督、岩本薫、渡辺恒雄、トマス・マン、伊藤みどり、阿久悠、西郷隆盛、岡田有紀子、ピーター・F・ドラッガー、下村治、盛田昭夫、スコット・リッター、吉永祐介、ジャック・ニクラウス、山本夏彦、城山三郎など各界の著名人50名の言葉が抽出され、現代活躍されている方々が書かれてあるものだが、どれも啓発には充分で実に読み応えのある内容である。特に勝海舟が自らの回想録・『氷川清話』の中に出ているらしいが、「日清戦争はおれは大反対だよ。なぜかって、兄弟喧嘩だもの犬も喰わないじゃないか」との論破していることに対して、半藤一利氏が詳細に書かれてある。孫引きだから何とも気恥ずかしいが、改めて勝海舟っていう人の偉大さがよく分かったつもりである。最後のトリを飾ったのは城山三郎。「国家というものが、最後のところで信じられなくてね」との一文を書かれた方は城山さんの次女・井上紀子さんでしめられていた。遅まきながら私にもフツフツと憂国の情が沸き上がってくるのだった。

 そして先日NHKハイビジョン放映された「日本のいちばん長い夏」。同じ文藝春秋社によって企画された昭和38年の集合会談がもとになっているお芝居で、田原総一郎氏や市川森一氏や、NHKのアナウンサーである松平定知氏など、蒼々たるメンバーが出演し、如何にもリアルに描かれ、何故終戦を迎えることが出来たかという命題であったかと思う。その座談会があった当時、文藝春秋社の一編集者であったのが半藤一利さんで、これもまことに感慨深いと思えたことである。  半藤氏の著書に『日本のいちばん長い夏』(文春新書 があったことも合わせて想起され、ビデオ収録してあるために何度もこれを観たいという欲求と衝動と、まだなぁ~んにも知らないんだなぁという内省と、今の時代はもっと危機的状況ではないかという複雑な思いが交錯し、様々な考えが浮んでは消えて大いに弱った。真夏にお盆の行事や、原爆記念日や終戦記念日があるからで、否応もなく戦争のことや、日本国家のことを深く考えさせられるものである。今最悪で絶望的な政治状況であるが、私は決して希望を捨ててやしない。財政再建の必要性がありながら、ポピュリズムによるバラマキ型予算配分で、矛盾だらけが跋扈している。こんなあり得ないほどの、クソ暑い熱気と日射の日々。まるでインドのデリーで暮らしているようなものだけれど、暑くなれば一層格別に、自己を深く内省し凝視し、今後のイノチの糧にすることにしよう。

 

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