飛鳥坐神社の奇祭『おんだ祭り』

 
竹のササラ(本来は割って楽器にしたもの)を持った翁が観客全員のお尻を叩く 悲鳴が大きければ大きいほど豊作となる
 

翁面をつけた男は 畦切りをして 田んぼを新しいものにする

 

天狗面の男と牛役の男で 田んぼを鋤く(均して田植えをしやすいようにする)

 

突然牛が腹ばいになり 休みたいと告げ 翁と天狗はあわてる

 

神主から 牛役がなだめられ ようやく大人しくなる

 

宮司は籾を蒔く所作をする 『種蒔き』

 

宮司は小枝を苗に見立てて 田植えをする 『早苗の植え付け』

 

天狗の男とお多福の面の結婚式をする この時お多福は神主に『鼻つき飯』を差し上げる

 

婚礼が終わって 天狗がお多福を触ると お多福は突然恥らい 顔を隠す

 

酒の入った黒光のする竹(男根に見立てたもの)で勃起した状態を見せる この後竹筒の酒で 捧げた御飯に汁掛けをする

 

夫婦和合のシーン 女性は顔を隠す 今年の女役は20歳の男子 この後紙で拭き それを観客に投げる その紙は子宝のご利益とされる

 

こうして授かった飛鳥村の子供達も 飛鳥坐神社のご神徳に敬虔な祈りを捧げる 多分性教育の一端になっているかも

その後観客へ向かって御餅をばら撒かれて終了します 醜悪さは一つもなく 大らかで賑やかな笑いに包まれたいい春の一日でした 

 

 

 

 

 

飛鳥坐(います)神社の奇祭『おんだ祭り』

 

 

上記写真は 2月4日午後から 奈良県高市郡明日香村飛鳥の坐(います)神社で 古くから伝わる『おんだ祭り』が行われた様子の写真である

この『おんだ祭り』は田んぼの神事・芸能の分野では 田遊びに分類されるが 一年の農耕を それぞれの所作をして農耕儀礼を奉納する

その行事は 予祝(よしゅく=はふり)の行事と言って 予め豊年満作をお祈りする行事となる 殆どの田遊び系統の祭りはこの時期に行われ

田の作業を開始する前に 事前に豊年を祈願しておいて 安心して従事すると言うものだ ところがここの『おんだ祭り』はやや趣を異にしている

田の行事に 結婚や夫婦和合の場面を取り入れて 豊年になる為に 性的な感染呪術(かまけわざ)を取り入れてある

子宝・子孫繁栄・安産祈願の要素も一緒に入れることによって 五穀豊穣をより一層強固なものとして祈ることになるのである

決して奇祭などではなく ユーモアの中に 古風で真剣な祈りがあるお祭りであった

 

 http://blog.kansai.com/maturi+category+136 このお祭りの紹介記事

 

(尚お多福とは 能面では『乙面』と言われ 乙とは古語で「ほと」と言う 「ほと」とは女性器のことで 女性器を想像して面創りをする

而して天狗は あの長い鼻に象徴されるように 男性器の象徴であるとも言えよう 夫婦和合の合体こそ繁栄のシンボルがあるのであろう)

 

 

 

   <田んぼに関する行事の分類>

 

  ① 田遊びの行事には様々あって先ず新年明けてから年間の農耕儀礼を行い 予祝の行事とする田遊び・おんだ系 雪国では雪の上に田植する

     http://www.city.itabashi.tokyo.jp/kankou/041taasobi.htm 田んぼがまるきりなくなった都内でも厳粛に守られて生きている

  ② お田植神事とは実際に田植えの時期に田を中心に 豊年を祈願する神事と芸能である 大阪住吉神社のお田植神事が有名

     http://www.sumiyoshitaisha.net/calender/otaue.html 大阪・住吉大社のお田植え神事など 類例は多い

  ③ 花田植とはお田植神事のように実際田植えの時期に行われるが 神事としてではなく芸能で 農民達の力強い躍動感と楽しさで満ちている

     http://www.k5.dion.ne.jp/~m_hiro/ma_h3.html 映画『七人の侍』の最後の場面 農民が歓び勇んで田植えをするシーンのモデルになっている

  ④ 田楽とは田の神事から独立した芸能で 能楽大成以前には盛んであったが 今や全国に50箇所ほど 猿楽全盛の時代に猿楽などに飲み込まれた

     http://www2.ocn.ne.jp/~sasara/ha-index.html 民俗芸能の権威・故本田安次博士がこの田楽復興にお手伝いされて 今は立派に復興された 

     尚編み笠に紅い幣をあしらったのが悪霊・怨霊退治の芸能で 白い幣をあしらったのが田遊び もしくはお田植神事系統の田楽である 

 

 

 

    <現状 政府方針による営農者の危機的状況を特に憂う>

 

  現状の営農者は危機的状況に陥っている 何も若者と言うこれからの営農の担い手がいないと言うばかりではなく 国家経済の合理化を進めるあまり 

 喩えて言うなら 4ヘクタール以下の田しかない営農者は農業が出来なくなってしまうような施策である あの美しい棚田などは消滅する危機に瀕している 

 先祖伝来僅かながら細々としても田に愛着を持って 例え収穫のお米を売りに出さなくても 自給の道で助かって来た 自給の法則を真っ向から否定し 

 それが大きな営農者ばかりに焦点を当てて厚遇しようとしている 可笑しい 次第に日本の農業生産率が下がり自給率が益々酷く少なくなって来ている 

 これは一体日本の百年の計なのであろうか 今やオーストラリアでもコシヒカリを作れる時代だからと それにばかり頼っていては 何かがあったら 

 日本経済は嘗てのオイルショックどころではなく 必要最低限の自給自足率でありたいものだ しかも地方はどこでも一極集中し人口の巨大な膨張を続け

 都市にしか仕事がないようにして来た政治の根幹が可笑しいからである もっと大きな見地に立って きちんとした施策を打ち出して貰いたいのである 

 格差社会や日和見的な農業の施策では そう時が立たないうちに又改革と称して 改悪をしてしまうようでならない 言え経済的なものばかりではなく 

 こうした田の行事を あの減反政策で散々やって滅ぼし 苦い思いを嘗め尽くした後 又こうした改悪をしようとしている どこまですれば気が済むのか

 そしていつしか日本の自然体系そのものが潰え 文化そのものも軽んじられるような近い将来が見えて仕方がない 地方にこそしっかりして欲しいものだ 

 文化を守ると言うことは取りも直さず 日本経済の基盤を強固にしようとする姿勢に他ならない 憂国の心がどうしても疼いてならない 情けないのである

 文化と経済が両立してこそ しっかりした基盤が生まれると言うものであろう 将来に禍根を残すのか 美しい日本を標榜する安倍内閣よ しっかりしろ!

                                                                                     (庵の軒下)

 

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