辰巳芳子のこと

 
 
 

 

 

辰巳芳子のこと

 

 

辰巳芳子と言う料理研究家をご存知でしょうか NHKなどによく出て来るが 直接彼女からの講習を受けるとなったら

さぁ大変だ その機会が当面訪れて来ない 40年もマスコミに露出している割には彼女の本当の姿がなかなか見えない 

そこを何と受講できるようになったのだ 何という幸運だろうか 早くあの鎌倉の谷戸へと思いをめぐらす 実は受講するのは大変なことだ

鎌倉のご自宅でおやりになられている月一回のスープ教室は ゆうに三年先まで既に決まっている だから直接ご指導は受け辛い

それほどの人気の秘密はどこにあるのだろうか ひと言で言えば料理本のレシピには決してない食へのワザのこころがあるということだ

見ていると先ず一切の妥協や手抜きをしない 絹さや一本の筋目をとるのでも理屈にあっていて 手立てを尽くせば同じ食材でもまるで味が違う

 

1924年生まれで 今年83歳になられる筈だが お元気で若々しく それはそれは素敵なお婆ちゃんである

芳子の母である辰巳浜子は 『料理歳時記』などを出版されて 著名な料理研究家として草分け的存在だった

私は 浜子の本に馴染んで育った でも娘・芳子同様最初っから料理が好きだったわけではない 最初は仕方なくしていた

でも芳子のそれは今はまったく違う ほっこらした料理の数々で 家人たちが彼女の本を真似をしながら作ってくれたからだ

浜子母から受け継いだ芳子の料理はまずいわけがない 豆などふっくらほこほこである それでも本人はスペイン・フランス・イタリアでも修行し

国内だけではなく国際的な視野や感覚もきちんと持ち合わせている 食を通して教育・文化論まで及び 最近益々お元気のようで嬉しい限りだ

 

日本にだって ターシャのような素敵な人がいるんだと 私は大いに自慢したいお婆ちゃんの一人である

吉行あぐりさんと言い 寂聴さんと言い 当家のお婆ちゃんお手伝いさんと言い 戦前・戦中・戦後の荒廃した時期を逞しく生きて来られた女婿たち

だからこそ辰巳芳子が切々と語ると 食を通じて日本人のこころを後の世代に引き継いで貰いたいと言う強いメッセージ性が籠められる

『大豆100粒運動』や『確かな味を造る会』や『良い食材を伝える会』などを数多くを主宰なさり 旺盛な活動で私たちを励ましてくれている

 

芳子は聖心女子学院卒業後 戦後重い結核を患い 25歳から40歳まで15年間闘病の日々があった その時母浜子の料理が

本人をどんなに励ましたことであっただろうか 元気になって母から和食を 加藤正之に洋食を13年間師事 基本中の基本を徹底的に鍛えられる

そして父が脳血栓で倒れ 母と共に嚥下困難な人の介護の中から 芳子のスープにおける名品の数々が生まれて来た 

ひと椀の中に 魚貝・野菜・穀類・豆類を組み込んだスープを考案し 介護を続け 確信に満ちたスープであっただろう

手仕事の尊さと言うか 目線が高いと言うのか 辰巳芳子にはそんな思いがいっぱい籠められた料理ばかりである 

料理とは確かに 人から人へこころをつなぐ愛情に満ちたワザである

インスタントが多い昨今 手間隙を掛けたこころの料理を体験してみたらいかがでしょう 彼女の本なら幾らでも出版されている

手塩に掛ける 何と心地いい言葉だろうか そんな風に思いながら 辰巳芳子の本に今じっと見入っている

 

 

http://www5.ocn.ne.jp/~monika/  辰巳芳子 家庭料理をささえる大黒柱

http://www.e109.com/shokunomado/about/index.html  辰巳芳子 これからあるイベント案内など

http://blog.mbs.jp/jounetsu/archives/2006/03_05.html  テレビ『情熱大陸』に出て来る語録が面白い

 

                                                                 (2005/1/30) 時系列は軒下が訂正す

 

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