松の話

                                                        佐賀県唐津にある虹の松原
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
松の話 
 
 
 
 
 
松は櫻と並んで 日本の代表的な樹木である
 
葉は常緑で 老いても樹勢が衰えることはないことから 竹や梅とともに
 
目出度さや長寿の象徴として 日本人に親しまれている
 
更に正月には 神の依り代(ヨリシロ)として 門松に飾られる
 
 
 
松は松属の総称で 日本にはアカマツ・クロマツ・ゴヨウマツ・ダイオウマツなどが 
 
それぞれの適応に応じて 日本各地に分布している 中でも代表的なのはアカマツとクロマツであり
 
クロマツは海岸沿いに多く見られ アカマツは山間部で多く見られる 
 
クロマツは男松(雄松)とも アカマツは女松(雌松)とも呼ばれている
 
クロマツは春に黄色い花粉を飛ばし アカマツ付近からのみ秋の味覚である松茸が取れる
 
 

                                          クロマツの実の周辺

 

 

ゴヨウマツは葉が五葉で ダイオウマツの葉は40センチと長い葉である

他の松には幹や枝が地を這うように成長する高山のハイマツや北日本各地に多いキタゴヨウマツなどがある

別名十八公(松の字を分解したもの)・翁草・千代木・常盤草・手向草・色無草とも呼ばれている

日本三景は天橋立・松島・安芸の宮島で 日本三大松原は唐津の虹の松原・福井の気比の松原・静岡の三保の松原がそうだが

いずれの景勝地にも松の存在が大きく加担し 『白砂青松(はくさせいしょう)』と言う日本美の一つの大きな要素になっている

 

いつのことだったか虹の松原を歩いていたら 一つの句碑があった 

『松に腰かけて 松を観る』と書かれてあって 種田山頭火の句だった

近くの唐津城の天守閣から眺めると まさに虹の松原は『白砂青松』の景観であり 

雄大な玄界灘の海鳴りを聞きながら しばしうっとりとして観ていたことを覚えている

 

又古典芸能の能舞台の背景の鏡板には 必ず老松の絵が描かれてあるが 春日若宮さんの御祭りの際

影向(ようご)の松の前で どの芸能集団も立ち止まって ひとくさり芸能をしてから 神の遷座している芝舞台へと向かう

そのことから鏡板に描かれた松は この影向(ようご)の松のことで 神のご降臨の証にされたのだろうと言う説が有力である

つまりすべての能の芸能は 神へ奉納すると言う形を取っていたのである

 

                                              日本三景の一つ 京都府にある天橋立

 

                                                           梅若会能舞台の鏡板

                                                                                                                                             (2005/1/4)

 

 

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