伊勢流大神楽と人々との寿ぎ

                               最初に行われる鈴の舞

 

 

伊勢流大神楽と人々との寿ぎ

 

 

伊勢流大神楽は全部で六組があり 各地を巡回して来た六組は 

 12月23日増田神社(桑名市太夫)に一堂に会する

神館(こうだち)神社(桑名市江場)から神主を招いて 増田神社の例大祭が執り行われる

警蹕とともに神殿の御扉が開かれ 神饌が供される その後の祝詞を奏上し 玉串奉奠に移る

参列は 太夫(組の親方)本人のみが許される

神事の後 直会(なおらい=ご苦労宴会)となり 講社としての一年間の決算を行うとともに

翌24日に増田神社境内で行う「総舞(総まわし)」の段取りを決める

24日の「総舞」は 全6組の太夫 以下講社員が揃い 盛大に神楽が奉納される

                                                           (以上伊勢大神楽公式ホームページより) 

 


 
伊勢大神楽は400年以上の歴史を持つと言われている

大夫は現存する六家元それぞれにいて その六組で伊勢大神楽講社を結成している

大神楽 太神楽・代神楽とも言われている

昔交通が不便極まりない時代 伊勢参宮は気楽な旅行ではなかった 通常伊勢参りは行きたくとも行けなかった

その代わりに 大夫の社中は神楽を舞いながら 近畿地方や中国地方や北陸地方などの村々を廻り 神宮大麻を配る

大神楽を招き入れることは 神宮参詣できなかった村人にとって 参詣したと同じ功徳を頂くと言われた

 
芸態は 獅子舞放下芸の二つの部分に分かれている

獅子舞は 悪魔祓いをするともに 五穀豊穣を祈り 山伏神楽の「権現舞」に酷似している

放下(ほうか)とは禅語で 一切の煩悩を解き放つ意味でもある 

素朴な芸能で 見る人を充分楽しませ 神の恩愛を感じさせるものになっている

 

 

 
 
獅子舞は まず鈴の舞を舞う

 神楽の始まる儀礼の舞であり 効用は 神社での祈祷する為の巫女舞と変わらない

そしてササラ(木の楽器)を鳴らして天地四方を祓い清める四方の舞

魂が躍動するような飛び跳ねる跳びの舞

縁起が良いと言われる末広がりの扇を猿田彦から奪おうと 獅子が乱舞する扇の舞

獅子が剣を口に銜えて 邪気を払う剣の舞

大海人皇子が吉野に潜んだ物語から伝承したと言われる吉野舞

笹の枝を人々に振舞い お喋り天狗と獅子が相撲をする楽々(ささ)の舞

十二曲の笛などの楽曲と十二曲の舞がある

更に 足運びは3,6,5とする神来舞(しぐるま)がある

 
 放下芸 綾採の曲:バイ(木の棒)を操る

皿の曲:大きな皿をおでっこや顎で立てる

水の曲:長い竿先から水流に見立てた五色の神が放たれる

手毬の曲:バイや手毬を操る

傘の曲:番傘の上に毬や茶碗を載せて回す

献灯の曲:15個の茶碗を積み上げて献灯に擬える

玉獅子の曲:獅子と玉を取り合う

剣三番叟:お目出度い三番叟に扮した者が数本の剣を操る

花魁(おいらん)道中:肩の上に乗って 日傘を差した獅子が伊勢音頭を歌う

魁(らん)曲:最後獅子はオカメ(?)に変わる 終盤として見せ場でもある

 

最も分かり易く言えば 正月テレビで明るい曲芸をやる染太郎・染之助兄弟の芸が  放下芸と言ってもいい

又 江戸の町を賑やかす正月の軽やかなリズムの江戸の里神楽は伊勢流大神楽から派生したもので

それが以外にも かなりの地方に その地方なりの大神楽として根付いていて 

伊勢流大神楽の影響がいかに大きかったと言うことが想定される 

直接的に 伊勢の神宮と関わりがあるわけではない

いずれにせよ新年を寿ぐお目出度いご一行さまなのである

                                                                                                                             (2003/12/23)

http://www.ise-daikagura.or.jp/  伊勢流大神楽講社の公式ホームページ

 

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