風花(かざはな)

                                    絹織物 表題『氷様』 京寛裕子作

 

 

風花(かざはな)

 

風花(かざはな)とは 雪にご縁がないところでお暮らしの方々には 

なかなかお分かりにならないのではないでしょうか

空がよく晴れていて そうして何処からともなく 櫻が舞い散るように降って来る雪のことを言うのです

はらはらちらちらと舞い降りる雪 不思議な気さえしてくる雪なんだけれど

実際出逢ってみると 何とも幻想的で そんな不思議な美しさは冷たい冬ならではないんでしょうか

風花って 華やかで やっぱり冷たい風がもたらせた天使のお使いの雪であるのだろうと空想するのです

 

サン・テグジュベリの小父さんが 『愛は見詰め合うことではない 同じ方向を見ることだ』と言い遺しましたが

風花舞い散る中を 不図そんなことを思い出し 手を繋ぐ相手がここにいたらなぁと 

そうして二人でどこを見ると言うのだろう やっぱり大きな晴れた宇宙を見るでしょうね

 

一年の計は 種を植えることにあり 

十年の計は 櫻を育てることにあり 

そうして百年の計は 人を育てることにある と

 

僕達なら遠景を見ながら きっとそう思うでしょう 遠くに離れた君はどう思われますか

風花=雪の花が きっとそう思わせたのよと 馬鹿ね ふふふとただ笑うだけでしょうか

                                                                                                                          (2004/12/4)

 

 

      <色んな雪>

          暮雪(ぼせつ)    降っている場合でも 積もっている場合でも言う

          淡雪(あわゆき)   暖かくなってから降る 消えやすい雪 ヒラヒラと降る

          斑雪(はだれ)    降り積もった雪が 地肌にまばらになっている状態を言い 春らしい情景である

          雪の果(ゆきのはて) 旧暦二月十五日の涅槃会(お釈迦様の忌み日)頃に降る雪のことで 雪の降り終いのことを言う

          秋雪(しゅうせつ)  高山に見られる秋の雪 紅葉に混じって 豪華な模様を呈す

          吹雪(ふぶき)    激しい風を伴った雪のことで 時には視界が開けぬ時がある

          初雪(はつゆき)   冬一番に降る雪 最も話題に上りやすい雪 

          風花(かざはな)   晴れているのに舞うように降る雪 どこか華やかさがある

          雪風巻(ゆきしまき) 雪が風に乗って吹きまくること 北国に多い現象である

          雪時雨(ゆきしぐれ) 雪混じりに 降ったり止んだりする雨のこと 時雨に似ていることからつけられた

          粉雪(こなゆき)    粉を振り撒いたように パラパラと降って来る細かい雪

          細雪(ささめゆき)   細かく降って来る雪で そんな雪がまばらに広範囲に降る様を言う

          綿雪(わたゆき)    綿をちぎったようなふんわりした小さな固まりの雪 

          牡丹雪(ぼたんゆき) 牡丹の花のようにふんわりした形の雪で 綿雪より大きい

          六花(りっか)      雪の異名 六角状に結晶するところからつけられた名前 むつのはなとも

          春の雪(はるのゆき) 早春の解けやすい淡雪 田畑に水をもたらすことで歓ばれる

          雪の花(ゆきのはな) 山に降った遠景や枝々に積もった姿が花のように見えることから言う

          雪華(せっか)     雪を花に喩えて言う言葉 ちらちら降る雪 枝々に積もる雪などを言う

          根雪(ねゆき)     積雪が降りかたまって 春まで残っている雪 上は解けても下積みは解けにくい

          新雪(しんせつ)    降ったばかりのふわっとした軽い雪

          しまり雪(しまりゆき) きめ細かく降り積もって しまった感じになった雪

          ざらめ雪(ざらめゆき) 積雪の表面が溶けて 再び硬く固まり ざらめ砂糖のようになった雪

          べと雪(べとゆき)   水っぽく すぐベトベトと粘ってくっつく雪

          雪紐(ゆきひも)    塀のてっぺんや木の枝などに降った雪がずり落ちて 紐のように垂れ下がった雪

          筒雪(つつゆき)    電線などに積もった雪が凍り付いて 線を包んで筒状になった雪

          冠雪(かんむりゆき) 門柱・電柱など棒状のものの上に 帽子を被ったような形の雪 雪冠とも言う

          雪庇(せっぴ)     山の稜線に 庇のように突き出て積もった雪 雪崩の原因となる

          水雪(みずゆき)   水分をたっぷり含んだ積雪のことで やがて程なく溶け出して行く雪

          小米雪(こごめゆき) 粉米雪とも書く 米をついて砕いた小米のように パラパラ降って来る雪

          衾雪(ふすまゆき)  物を厚くおおい包んで 衾(ふとん)のように見える雪

          しずり雪(しずりゆき) 木の枝から雪が垂れ落ちることを「しずり」と言う そうした雪

          雪の声(ゆきのこえ) 降る雪は音はたてないが たてているように シンシンとかサラサラなどと聞えて来るようだ

          深雪(みゆき)     深く積もった雪で 新雪とも言う 「みゆき」と言うと どちらかと言えば雪の美称

          雪晴(ゆきばれ)   雪が止んで積雪が残り 空が晴れ渡っている状態を言う 雪の白と空の青の対称が鮮やかだ

          雪月夜(ゆきづきよ) 積雪を月明かりが照らしている夜景 辺りが暗いから 雪が輝いて見える

          雪気(ゆきげ)    今にも雪が降ってきそうな大気の状態を言い 何気ない予感をさせるものである

           固雪(かたゆき)   二月頃雪の表面だけ氷のように固くなる そこで処女雪の上でも自由に歩けるようになる雪のこと

 

 

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