冬の紅い実

 

                                                                                           雪の中のウメモドキの実
 
 
 
 
 
 
冬の紅い実 
 
 
 
 
 
秋には 美しい紅い実をつけて楽しませてくれる植物がたくさんある
 
お正月に飾る紅い実の代表格は センリョウであろう マンリョウもあるが 葉の上下につくかで呼び名は変わるし
 
土台 属している科も属も違う植物である よく調べて見るとやはり真っ赤な実が圧倒的に多いことが分かる
 
どなたのお宅にも必ずある紅い実がなる植物の代表と言えば 南天(ナンテン=難転 難を転じる)であろう
 
珍重されるのは 縁起物に相場が決まっている 寒い日の中 真っ赤な実を見ると やはり嬉しくなり 幸福な気分になるのだろう
 
 

    南天

これら南天は家の方角と関係があり 鬼門の方角に植樹されることが多いし 難を転じる つまり難転に通じると言うわけだ

 

       センリョウ

センリョウは お正月定番の実(み)物であり 正月飾りのお花の中で 最も長持ちし 花物が枯れても元気に居座っている

 

       マンリョウ

葉の下に実をつけているのがマンリョウで 葉の上に実があるのがセンリョウ マンリョウはヤブコウジ科で センリョウはセンリョウ科

どちらの紅い実も 幸福をもたらせてくれそうで 如何にも縁起が良さそうで 嬉しくなるのである  いわゆる寿(ことほ)ぐ実だからだ

中には鳥達が 秋になり成熟して真っ赤になることを 心待ちにされている実も多かろう

 

結構真っ赤な実物は多いのだが ここでその一端を書いておきたい

サンシュユ(ミズキ科) アキグミ(グミ科) メギ(メギ科) イイギリ(イイギリ科) コウゾ(クワ科) ミズキ(ミズキ科) ミヤマシキミ(ミカン科)

イヌビワ(クワ科) ニワトコ(スイカズラ科) ゴモジュ(スイカズラ科) ゲッツキ(ミカン科) タニワタリノキ(アカネ科) アオキ(ミズキ科) クコ(ナス科)

アコウ(クワ科) モチノキ(モチノキ科) マサキ(ニシキギ科) セイヨウヒイラギ(モチノキ科) カナメモチ・オオカナメモチ(共にバラ科)

タラヨウ(モチノキ科) カラスザンショウ(ミカン科) シログモ(クスノキ科) サルトリイバラ(ユリ科) イイバラ(バラ科) ナナミノキ(モチノキ科)

カマツカ(バラ科) クロガネモチ(モチノキ科) ナンテン(メギ科) センリョウ(センリョウ科) マンリョウ(ヤブコウジ科) カラタチバナ(ヤブコウジ科)

サネカズラ(マツグサ科) ヤブコウジ(ヤブコウジ科) ホオノキ(モクレン科) アオハダ(モチノキ科) ソヨゴ(モチノキ科) コブシ(モクレン科)

アブラギリ(トウダイグサ科) ツリバナ(ニシキギ科) ケアクシバ(ツツジ科) フウトウカズラ(コショウ科) アリオドシ(タカネ科) シイモチ(モチノキ科)

ヤマウグイスカグラ(スイカズラ科) コショウノキ(ジンチョウゲ科) ヘビノポラス(メギ科) ウワズミザクラ(バラ科) ミヤマガマズミ(スイカズラ科)

 

これでもほんの一部である ごく小さく美しい真っ赤な実がなる代表選手達に ご登場願った次第であるが この中で何種類ご存知でしょうか

まだまだあるに違いないが 瑠璃色や黄色や茶色や深緑色や淡緑色や紫色や小紫色や漆黒色などの実をすべて省いての木の実である

ターシャさんの庭で見た真っ赤なクラブアップルなどもあるが 本邦では見たことがない 彼女は鳥達が食べると酔っ払うのよと言っていた

 

     ソヨゴ

当家の生垣は 低くていいところは宇津木であるが 『冬青』と書いてソヨゴと読ませるこの木の生垣が殆どで 寒が強くなると

一層赤味を増して来るように思える 悪戯なのか 本当に食べているのか 小鳥達が啄ばんでいるのが 時々見受けられる

 

       ヤブコウジ

      メギノキ

メギノキは 美しく紅葉もして 嬉しい木だが その上写真のヤブコウジも庭内にはあり それぞれに楽しませてくれる 

                                                                                                                              

                                                                                          

 

上がモチノキで 真ん中がアオキノキで 下がコケモモあるが 残念ながら 当邸には これ等はない

又 下記に掲げた写真は 紅色だけではなく こんな色の秋の実があるのだとお分かり戴ければと思う

 

         キミノセンリョウ                                     

         クサギの実

                                          コムラサキの実 

         サネカズラの実

                                 ノカイドウの実

                                               ノシランの実 

          ミズヤガマズミの実

                                  シイモチの実

                                                 キブシの実 

                                        

      ズミの実

 

まだまだたくさん掲載したいのは 山々だが 余りにもたくさんあって 掲載し切れない 但しどの紅色も緑深い中にあり

言わば紅一点の様相を呈している 『紅一点』とは 中国の王安石の詩『詠石榴』の詩中 「万緑叢中紅一点」の句に由来する

万緑は一面の緑で 草むらも緑 その中で 紅一点の紅色の花 この場合一輪の石榴(ざくろ)の花が 一つだけ異彩を放っている

と言うような意味に用いられていたが 現代ではそんな風趣はなく 男性の中で唯一の女性だと言う意味に使われるようになっている

紅は 人の心を否応なく昂揚させ 元気にし 鳥達に目立つように ああした素敵な魅力的な色合いになっているのであろう 古来から

巫女の袴には 緋色が使われて来たし 鳥が抓んでくれて フンと混じってどこかに落ち 種の保存を図っているとも考えられる

枝と実の間に落葉枝が出来 本体から剥離した実の部分が真っ赤に染まる訳だが こんな小さな実でも 我々を励ましてくれている

真冬に 勢い紅色の実が多くなるのは 一年の最後に イノチの炎を燃やして 頑張ってねと言っているのだろうと確信している

すべての生命を寿ぐ紅い実 暮れに差し掛かり 一年の仕事で疲弊したイノチの炎よ さぁ!新年が来るのだ いざ新しく燃えよ とね!

                                                                                                                                      (2004/12/2)

                                                     タマミズキの紅い実

 

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