四条南座まねき上げ

 
                                                                     2005年のまねき上げ
 
 
 
 
 
 
四条南座まねき上げ
 
 
 
 
今年も先日25日 師走の京都の風物詩 河原町四条南座に まねき上げが上がった
 
まねきとは 役者名を勘亭流で書き上げた札を 上記写真のように看板として掲げることで 
 
昔の役者とは一年契約だった為に 来年出る役者全員のお披露目と言う意図もあったようだ
 
東京では 歌舞伎座や新橋演舞場や国立劇場での上演が始終あるから ほとんど連日見ることが出来るが
 
京都・南座や名古屋・御園座は年間三回しか公演がない上 大阪松竹も非常に少ない公演日数なので 
 
地元の方々にとっては 特別に楽しみなのであろう お目当ての役者が来るとなれば 大騒ぎは必定のことであろう
 
来春早々 関東の荒事でならす市川団十郎と関西の繊細な和ごとを地で行く坂田藤十郎との
 
寿初春大歌舞伎で共演するなんて 夢の又の夢でしかなかったかも知れません
 
それぞれの芸風を確立した先祖を持つお二人の共演は 実に楽しみなものだ
 

 

これが 今年2006年の30日から始まる顔見世興行の全容で 演題・演技者が出ているポスターである

『京の年中行事 當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 十八代目中村勘三郎襲名披露(平成18年11月30日~12月26日)』

少々長たらしいが そもそも これが本来の興行名であり 何事も大袈裟にしないと 宣伝にはならない

まねきが上がると 看板役者は 芝居小屋(南座)前にて 口上と言うか ご挨拶があるのが慣例だ

上方歌舞伎の至宝で人間国宝である和ごとの第一人者 四代目坂田藤十郎(雁治郎改め)がご挨拶をした写真である

この写真は去年のまねき上げを滞りなく終わった後の写真で

見物人や多くの観客予定者の前で 藤十郎がご挨拶し 皆さんと一本〆をしているところであろう

 

さて今年の南座の公演予定の中から 幾つかこれは楽しみだと言うのを拾ってみよう

昼の部では 『義経千本櫻』の通し狂言の中から 「道行初音旅」が楽しめそうだ

佐藤忠信 実は源九郎狐に扮する勘九郎改め勘三郎と 静御前に扮する藤十郎のガチンコ共演が凄い

又夜の部では 勘三郎口上の後 『京鹿子娘道成寺』で 「道行より押戻し」まで

白拍子花子に扮する勘三郎と大館左馬五郎照秀に扮する我當と白熱する江戸の和ごとで

『雁のたより』では 髪結三二五郎七に扮する藤十郎が なんとも楽しみな上方和ごとの真髄が期待出来よう

 

師匠も走る師走の時期に 芝居弁当でも取りながら ワクワクドキドキのひと時の楽しみったら 格別であろう

和ごととは他でもない 初代藤十郎が始めた芸風で 上方歌舞伎の特徴 上品な女形を繊細に演じ切るところが見物で

荒ごととはそもそもは 初代市川団十郎が始めた芸風で 男性的な粋を演じて 何世代もの団十郎がこれを継承して来た

団十郎は眼が大きくあるねばならず その為世襲されたものだが 寄り眼にして見栄を切る場面は 

より大きく眼を見せようとしたことに眼目があった 眼の大きさは絶対的な必須の条件で 

団十郎家系には眼だけで演技をする『ニラミ』と言う所作を 口上で睨んで見せたりする

勘三郎系は 和ごとにも荒ごとにも通じ 江戸市中からどんなに熱狂させた時代があったろうか 芸人中の芸人

今年の顔見世も 京都の歌舞伎ファンは どんなに楽しみにしていることであろう

 

今回の南座の顔見世大歌舞伎は 恐らく最後になる勘三郎の襲名披露を兼ねているだろうが

上方で興行が打たれるわけだから 今年10月に披露興行を終わったばかりの四代目坂田藤十郎に敬意を表し

ここで襲名披露興行の記念写真を掲載させて戴くことにした 勘三郎さん御免なさい その代わり南座の大向こうから

勘三郎家の屋号・中村屋を 「待ってましたぁ~~ 中村屋ぁ にっぽんいちぃ~~!」と声を張り上げる所存につき!

ちなみに共演者の 坂田藤十郎は山城屋であり 仁左衛門や我當は松島屋 橋之助は成駒屋である

歌舞伎は 江戸時代の写真週刊誌と言った風な 大衆受けした娯楽の芸能の分野であって 畏まったものではあり得ない 

従って本来にならい 大向こうから絶妙なタイミングで大いに掛け声を掛けていいのである

 

                                   (この一文は2004/12/1の亡き主人の原稿をもとに 祐筆魂で軒下が加筆して書き上げたものです)

 

 

 http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kyoto/2006/12/post_3.html  「松竹」 吉例顔見世大歌舞伎のご案内が出ています

 http://www.kyoto-gion.sakura.ne.jp/ 「京都祇園観光案内」さんから 写真の一部をお借り致しました 祇園のことなら何でも絶対ここ!

 

広告
カテゴリー: 芸術 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中