筆供養

 
 
 
 
 
 
筆供養
 
 
 
 
昨日11月23日に 毎年恒例の筆供養があった
 
今頃紅葉で 大賑わいであるはずの京都・東福寺塔頭(たっちゅう=支配下の小寺)の正覚庵で行われる
 
使い古し 既に御用済みとなった筆たちを ねんごろに弔ってやろうと言うものである
 
正覚庵には 江戸時代後期に構築された筆塚があり 別名・筆の寺とも呼ばれているが
 
毛を提供した多くの種類の動物たちを供養し 使い古された筆に感謝をこめ お焚き上げし 書の上達を願うと言う
 
道者引きの方々が 大きな筆をかたどった竹の束を筆に見立て 東福寺境内を練り歩く
 
そうして庵の筆塚の前で 護摩供養のように 持参された筆と一緒に 炎の中へ
 
心から ご苦労さまでしたとお祈りを捧げるのである
 
日本の美しい伝統の一つであろう

 
 
又 筆には 書の筆のみならず 和洋画の絵筆や化粧筆や お料理に使う筆まである
 
ほとんどは熊野筆で 硬さや柔らかさや 毛先の長さや 人間の需要は我侭気侭である
 
ただ何故か 筆供養には 書の筆が中心であり 他の筆は見たことがない
 
他の筆は みな使い捨てられてしまうのだろうか それにしても・・・・
 

 

鮮やかな紅葉が 真っ盛りの東福寺で こうした素敵な伝統が息づいているとは

何とも嬉しい限りであるが 一方カッパをよく描いた漫画家が始めたとか 佐藤春夫の筆塚があるとか

更に菅原道真公の天神さま系統では 筆供養が しまい天神か初天神で行われているようだし

色んなところで 様々に言われているが 本当は古来からどこかに必ずあった祭事であったのだろう

そして温故知新 正覚庵さんが始められたもので 馥郁とした古来からの薫りさえ漂って来るような祭事である

都人に最も人気の高い東福寺の紅葉は 何かそんな風なことを教えてくれているような気がしてならない

 

                                          上記紅葉の二葉とも 東福寺境内撮影の写真

                                                                                                                   (2004/11/23)

 

尚私、庵の軒下は昨日、亡き主人の筆を書斎から選んで持って行き、年老いたお手伝いさんとともに、 

都内某所にて、主人の筆供養をさせて戴いた。書くことが大好きな主人だったからか、自然に涙があふれて来て、堪らなかった。

                                                                        (庵の軒下 M)

 

 

http://www.kyokira.jp/modules/spotguide/spot.php?id=549 東福寺塔頭の正覚庵 筆供養が紹介されています

 http://www5d.biglobe.ne.jp/~yuka0225/index.htm 星野さんの『京都発 地球のうえ』より 写真2枚お借り致しました

 

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