カラス瓜

 

 

 

カラス瓜

 

 

山々が紅葉して来ると イの一番に カラス瓜が真っ赤に燃えて 人里近くの藪になっているのが見えて来る

美味しそうに たわわになっているが 秋風に揺れる鮮やかな色のこの実は食べられない

中は空洞になっていて 最も甘い味を連想させるが 残念である 但し色々な薬効がある

この実の花は 夏 風変わりな白い美しい花を咲かせる

夕方から 夜に掛けて咲くので ほとんど気付かない方が多いだろう

別名を 玉章(たまずさ) 狐の枕 ごうりなどとも言う

生のカラス瓜の汁を搾って ひび あかぎれ しもやけに効くし

熟果を酒に浸して 肌荒れの薬にしたり 輪切りにし 日干しした根っこを煎じて 黄疸や利尿に

乾燥した種子を煎じて飲むと 母乳の出がよくなるとか

更に中にある種の形が面白いのである 打出の小槌にそっくりで 財布の中にお守りとして入れて置く方もいる

又 黄色いカラス瓜の根にも薬効があり 根から天瓜粉(てんかふん)を取り あせもの治療に使う

これだけの薬効でも ほとんど現在では使われなくなった方法であろう

自然と共生と言っても 名ばかりになってしまったのではないだろうか

自然の恩恵を 余すところなく頂戴してこそ 自然を大切にする心が生まれてきやしないか

気掛かりな現代の風潮ではないだろうか

                                                         (2003/11/15)

 

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