菊花香れる~かざしの姫

 
 
 
 
 
かざしの姫のものがたり
 
 
 
菊花香れる秋の日 美しい姫のお話をしよう!
 
昔々 かざしの姫と言う大変に素敵な姫がいた
 
心優しく 草花を愛し 特に菊の花を愛していた
 
或る秋の宵 美しい菊の花も 冬ともなれば枯れ果ててしまう
 
 
 
思い悩む姫 そこに突如 一人の青年が現れ
 
『などか露ばかりのお情けもなからまじや』と恋心を伝え 
 
二人は激しく愛し合うようになる
 
 
 
ちょうどその頃 朝廷で行われる「花そろえ」に 
 
かざしの姫の父中納言は 菊を献上せざるを得なくなった
 
ところが 何とまぁ その青年は 実は私が菊の精なのですと名乗り出て来た
 
姫と青年は自分達の運命を呪い 有り余る涙を振り絞って別れを哀しむ
 
そしてその青年はすぅ~~っと消え この世に二度と現れることはなかった
 
 
 
その後姫は 彼の子を身籠り 玉のような女の子を産みました
 
成長するにつれ その子も又この世の子とは思えぬくらいの美貌の女の子に
 
噂は噂を呼び ついに美しい彼女の噂が朝廷まで響き
 
時の帝が それを聞き出だし 彼女を召され とうとう女御にまでなったのでした
 
 
 
以上 『御伽草子』における菊の花に纏わるお話の一節です
 
純粋なるものにしか 美は存在出来ないものかも知れません
 
                                                                             (2004/11/5)
 
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