見返り阿弥陀さま

 

見返り阿弥陀さま

 

私が好きな仏像は比較的奈良に集中している ただ奈良の御仏さま方は みな国家の為の 清新なご尊像が多い

その点 京都の御寺々や御仏さま達は 個人のこころに深く入って 個人の救済に当たられているように思えてならない

太秦・広隆寺の弥勒菩薩さまがその第一であろうけれど もう一体その意味で愛してやまない御仏さまがいらっしゃる

哲学の道出発点の直ぐ傍に 永観堂禅林寺がある そこの最も奥にある阿弥陀堂にいらっしゃるご尊像だ

見返り阿弥陀さまである

 

様々な伝説や教義があると思われるが 私はただの見学者として その印象だけを書こうと思う

先ず想像したり 写真で観ていたより 遥かに小さい 多分背丈は40センチ未満だろうか

中央の須弥壇に安置されているが 小さくて 直ぐ傍に行かなければ よく見えない

ご尊像は ちょいと左を向いて 永遠の微笑をしながら 話し掛けて下さっているような 変わったご尊像だ

「永観(ようかん) 遅し」と 厳しく言われた御姿であると御寺の説明にはあったようだが

私達見学者にも悟りが遅いぞ もっと早くしっかりと生きなさいと 優しいお顔立ちで言われているようで

いつ行っても このご尊像に接し 涙がこみあげて来て仕方がない

とにかく 完璧な慈悲のこころ お優しい

厳しさの中に優しさはあり 優しさの中に厳しさがあるのだろうか

 

秋 紅葉の真っ盛り 多分11月の末頃になるだろうか 紅葉狩りの人々の賑わい

ここは京都市内でも 有数の紅葉の見処で 境内には溢れるばかりの山モミジが真っ赤に燃えている

紅葉の時期に御寺では 毎年寺宝展をやって下さって 国宝『山越阿弥陀来迎図』も 運よく見学出来るかも知れない

小さくても 溢れるお慈悲と優しさの『見返り阿弥陀』さまは 現在のみならず 過去にも未来にも光を与えて下さっておいでのようだ

紅葉の時季だけではなく 是非一度御見学なさられることをお薦め申し上げたい

                                                                                                                                                  2002/11/20

 

  http://www.eikando.or.jp/eikando.htm (永観堂ホームページ 今回の写真はここからお借り申し上げました)

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