神嘗祭(かんなめさい)~日本人のこころの故郷

                                                             神嘗祭におけるお清めの儀式

 

 

神嘗祭~日本人のこころの故郷

 

神無月に 日本人にとって 最も重要なお祭りが ここ伊勢の神宮で奉納される

その年の新穀を 大御神さまに捧げるもので 稲魂(いなだま)さまを如何に重要視されて来たかが分かろう

一般に伊勢では伊勢神宮とは言わない 伊勢の神宮と呼ばれている 

本殿の他 別宮 摂社 末社を合わせて 周辺だけで 全部で125社もあるからである

我々が一般的に言う伊勢神宮とは 伊勢外宮と伊勢内宮のことである

外宮は豊受大御神(とようけおおみのかみ)さまが御祭神であり 

内宮では天照大御神(あまてらすおおみのかみ)さまが御祭神である

それぞれのご神田で収穫された穀類を 神々に供し奉り

その年の十月半ばに 先ず大御神さまに召し上がって戴こうと言うものだ

 

又 それが天皇に召し上がって戴くのが 新嘗祭(にいなめさい=しんじょうさい)と言われ 

現在では 天皇陛下がいらっしゃる宮中内ご三殿で 十一月二十三日(勤労感謝の日)に行われている

天皇御自らが 神々に新穀を奉られ 御自らもお召し上がりになられる大儀が宮中で行われるに際して

神宮へは勅使を御差遣(ごさけん)され 奉幣(ほうへい)の儀が行われる 

又それに先だって 神饌を奉り 大御饌(おおみつけ)が行われ

それに引続き 別宮以下諸宮社でも 同様にお祭りが行われることになる

以前は この新嘗祭が終わらないと 一般では新穀を食してはならない風習があったようだ

 

皇太子から 新しく天皇になられた年の新嘗祭を 大嘗祭(おおなめさい=だいじょうさい)と呼ばれているが

一切非公開で行われるので その詳細はほとんど詳らかではない

但し農耕儀式の一端であり 新嘗祭の延長上のことだけは確かなようである

 

                                                                新嘗祭における祈念式

 

我々の神々には 主に 稲魂(いなだま)と氏神(うじがみ)と祖霊(それい)の3種類に分類されているが

中でも 臣民と共に 等しくあり続ける天皇家にとって 稲魂さまは最も重要な神であると言うことであろう

神社の中でも 最も重要で 且つ高い位置にある伊勢の神宮にとって 神嘗祭が最重要の祭りであり

神々より 別格に立つ天皇家は こうした背景があって 我々の崇敬を一心に集めておられるのである

次元が違う理由で 国家神社(特に戦前の靖国神社)などのように 一切政治的に利用されるべきではなかろう

我々国民の祓いと清めの厳かな祈りは 天照大御神を中心として アマツ神々と共に存在し続けることであろう

更に神道文化の根源は 鎮魂(たましずめ)と魂振(たまふり)であれば 尚更我々の人生と生活に根深いものと言わざるを得ない

                                                                                                                                           2004/10/13

 

           今年の神嘗祭における諸日程ほか

        10月13日 神御衣奉織鎮祭

        10月14日 神嘗祭晦日祭 神御衣夜祭 各地芸能集団は伊勢に集合

        10月15日 興玉神祭 外宮初穂曳(式年遷宮関係)~陸曳 午後10時由貴夕大御饌(ゆきのゆうべのおおみつけ)~外宮

        10月16日 内宮初穂曳(式年遷宮関係)~川曳 午前2時由貴朝大御饌(ゆきのあしたのおおみつけ)~外宮

               正午 奉幣~外宮 午後6時 御神楽~外宮 午後10時由貴夕大御饌(ゆきのゆうべのおおみつけ)~内宮

        10月17日 午前2時 由貴朝大御饌(ゆきのあしたのおおみつけ)~内宮 正午 奉幣~内宮 午後6時 御神楽~内宮

                                                                                    (日程作成は軒下)

 

 (注)  宮中三殿の賢所とは 皇祖神祭祀である神嘗祭を行い 神嘉殿において皇大神宮を遥拝し奉る場所を言う 神鏡を祀られる伊勢の神宮とその代宮にあたる賢所は 皇祖祭祀理念において 一体の関係である 今は官祭祀令 皇室祭祀令 いすれにおいても 大祭であり 官国幣社以下神社にも この日遥拝式を行い 国家の大祭日として 全国民の祝敬の意を表し奉る 勤労感謝の日とだけ覚えられることのなきよう 是非このことを知って戴きたいものである

 

広告
カテゴリー: 祭り パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中