松茸(マツタケ)のこと

 

 

松茸(マツタケ)のこと

 

この時期になると どうしても話題にし そして戴きたくなるのが 相思相愛の松茸ではなかろうか

白いカナダ産の松茸もあれば 香りがそれほどでもない中国産もあるけれど やっぱり高くても京都・丹波産に限るような気がする

松茸は 主として赤松林の落葉の堆積した湿った土地に自生する ローム層に覆われた関東ではまったく駄目で

近畿を中心に 中国・信州地方が その主産地であろうと思われ 中でも京都・丹波は群を抜いていよう

同じ松茸でも丹波産は 軸が太く香りも一段と強い 匂い松茸味湿地茸(しめじ)とか 強がりにしか聞えない

 

松茸御飯もいいし 土瓶蒸しは 松茸に限るとまで思い詰めている そこに鱧(はも)入りも大歓迎だ

更に松茸を細かく指で裂いて さっと焼き 徳島産の酢橘をぱっと掛け 生醤油で食す 丸々モノで焼いてもいい

細かく裂いた場合 京菜などと合わせて 淡味の三杯酢と和えても最高だ 辛口のお酒のアテには堪らない

 

京都・寺町通りにあるすき焼き屋の『三嶋亭』か 京都・京北町周山の肉屋さんの『登喜和』か

どっかり腰を据え 山盛りで後悔しないだけたっぷりと松茸を 和牛のすき焼きにどかっと入れて食するのは 何度味わってもいいものだ

遂に教えてしまったが 周山の『登喜和』は知る人ぞ知る肉屋さん兼レストランの名店で 最高の和牛を出す割には 格別に安い

涙がちょちょぎれで出る値段であるが 京都の中心部から 北山杉を通り 若狭へ抜ける周山街道の先だから 些か時間は掛かる

但し安くて 美味しいものの為なら 千里の道程も 横丁への散歩モノであろうて

これらの店舗で 地元丹波産の松茸をたっぷり入れて戴く松茸入りすき焼きは 夢にさえ出て来るほどのものだ

 

もう一つお教えしたいことがある これは美味だけれど 出し方が些か変っている

これも京都の山間部の民宿のことであるが メニュー書きの別注欄に 「18歳未満お断りの松茸料理」とある

アダルト風な妙な書き方 果て何のことだろうと合点が行かない こちらは独り旅の気安さから 大声で女将に糺した

周囲に気遣い途端に小さな声になり 笑いながら 「ハイハイ どうぞ戴いて下さい 可笑しなモノじゃありませんから」と

出て来た 小さな鍋の中に はみ出るような大きな蛤(ハマグリ)が一つ そこに軸の太い松茸が一本 鍋底に銀杏二個 それと若布である

汁が次第に煮えて来ると 蛤がパックリ蓋を開けた すると何とも角度よく置かれた松茸は 頭からトポンの蛤の口の中へ

あっと驚き漸く分かった私は 思わず赤面し 銀杏二個と若布の意味も直ぐ理解出来た 改めて正式な性教育を受けた思いだった

出された形状は可笑しなもので でも いやぁこの美味しさと言ったら 何に喩えましょうか 最高の味だったことをよく覚えている

又この宿では 季節に関係なく いつでも松茸がいい状態のまま食べられるらしいが 保存方法など全くの不明 教えて戴けなかった

秋の夜長である こんな他愛もない経験をしていたこと 寛大に許されよ 但し残念かな 宿名は忘れてしまったぁ うふふ

                                                                                                                                                  2003/10/17

 

 

  http://www.digistyle-kyoto.com/hyakumikai/hyakumi_48.htm (寺町通りの三嶋亭)

  http://asajihara.air-nifty.com/photos/pichibi/img_1021.html   (京北町周山の登喜和を伝えている)

  http://www.joho-kyoto.or.jp/~retail/hanjou/tokiwa/index.html  (登喜和のリポート記事が出ている)

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