中秋の名月

 

 

中秋の名月

 

中秋の名月のころになると 大きな御寺や神社を中心に 盛んに観月会が開かれる

伊勢の神宮では 勾玉の池にある神楽舞台で観月会があり 十六夜には 薪能まである

京都では多くの寺社で 観月会が開かれ 特に嵯峨野・大覚寺での観月会が有名であろう

奈良にある観月会では 少々風変わりであるが なかなか風情のある会が執り行われる

 

猿沢の池における采女祭(うぬめさい)を 観月会の一種と位置づけている

 猿沢の池の辺に建つ采女神社での采女祭ことであるが 何とこの神社は後ろ向きに建てられている 

何故そうかと言うと 采女伝説によるところが大きい

采女伝説とは 大変に美しかった采女(うぬめ)は 奈良の帝のご寵愛を一身に受けていたが ある日を境に

帝は心変わりしてしまわれ 采女は深い哀しみの淵へ叩き落される 采女は嘆き哀しみ ついにこの猿沢の池に

投身自殺をしてしまうのである そこで人々は采女の霊魂を慰めようと お社を建てたのであったが

采女は その池を見るにしのびず 一夜にして 神社の向きを逆にしてしまったと言うものであった

 

このような不思議な伝説を持つ采女祭りは 中秋の名月の時に行われ 采女の霊を祀る祭りとなっている

猿沢の池に 龍と鳳凰をかたどった船を浮かべ 花扇とともに 管弦が奏上され 池を2周回る

船には 稚児や十二単の花扇使が乗り 松明と満月が湖上を照らし クライマックスでは花扇を池面に浮かべられる

満月のさ中 幻想的で非常に優美で 古都ならではの美しい催しであろうと思う

更に日本人にとって どんなに宇宙開発が進んだところで こうした文化は営々と続いて行くであろう

                                                                                    2004/10/2  

 

 

 但し今年の中秋の名月は 10月6日 7日が十六夜

       

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