佳人の絵・松園

 

 

 

 

 

佳人の絵 松園

 

 

 

上村松園ほど 真に生きる方策に拘って 絵を描いた人はいない

 

映画『序の舞』がある 名取裕子主演の映画だ

上村松園が 絵に興味を持ち 画熟に入り

徹底したデッサンをし 食べる為に春画を描けと

師匠から 性的ないじめも受けて 不本意に妊娠する

絵を始めた時から 応援をし続けた母親が 

生みなさいと言って生ませ 育てる

師匠とは 毅然として決別し 親子の情愛あふれる絵を描く

そんな露骨な映画で 原作は宮尾登美子 監督は中島貞夫だったかと思う

 

その内容の真実はどうなのか 実はそれほど興味はない

松園の子もあり孫もいて 皆立派に日本画家で大成している

 

松園は京都・御幸通り 葉茶屋「ちきり屋」の次女として生まれた

誕生して2ヵ月後に父を亡くし 母親の女手一つで成長をする

最初京都四条派に入門するのだが 当時の女流画家を世間は認めなかった

母親仲子は影に日向に 松園を徹底的に応援をする

それがあってか 松園は母親への思慕の念が強く 

描いた絵は 気高い女性の絵が圧倒的に多い

 

松園曰く「一点の卑俗なところはなく 清澄な感じのする珠玉の香りがする絵」

「真・善・美の極致に達した本格的な美人画」(松園本人の言葉)をモットーに

描き続け 徐々に真価を発揮し 遂に帝国芸術会会員となり 

女性初の文化勲章まで授与されるのである

 

日本の古典に取った題材と新妻・娘の題材と母の面影を描いた市井の女性の題材

主に その三つのグループに大別されるが 一貫して女性の真・善・美を追求した

世間や男性から 女だてらにとの非難を 意地でも受けたくなかったのであろう

彼女ほど一点の曇りもなく 破滅に向かうようなことはあり得なかった

そこが この画家の最も崇敬に値する真骨頂であろう

如何にも明治の女性らしい強い生き方である

74歳で死去した際 従四位に叙せられている

 

上村松篁が息子で 上村淳之が孫であり 

親子三代に渡って 古きよき伝統の画風を今に伝えている

 

上村松園こそ 日本女性の誇りと言ってよかろう

 

 

 

 

代表作『序の舞』『母子』『舞支度』『花がたみ』など 

尚巻頭の絵は 夏らしく『簾のかげ』を出してみた 

 

 http://www.kintetsu.jp/shohaku/ (奈良にある親子三代の美術館)

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