光徳牧場への道

                            

                                                                                      パステル画 『光徳牧場への道』

 

 

 

 

光徳牧場への道

 

 

文月に入って 愈々夏本番を迎え 

夏祭りの知らせが あちこちから舞い込んで来ると そわそわして来る

そんな中でも こんな梅雨の晴れ間の 初夏の日光での事が 思い出される

 

この絵は その時の絵だ

 

ジープに乗った若者が 絵を描いてる私のところにやって来て

この先にある光徳牧場の者ですが いつぞやお世話になったのでと

蕨・姫竹・アケビの新芽などの山菜を 麻袋に入れた状態で持って来た

 

えっ 戴ける覚えはない

そう言って後ずさりしていると

この先から始まる川俣までの林道で ウチの自動車が故障した時

後から来た貴方が 助けてくれたじゃないですか

あっ 確かに去年の晩秋のことだった

 

彼は丁重に御礼を言って 国立公園内の山菜ではありませんから

どうぞご安心なさって よかったら戴いて下さいと言う

押し問答していると 是非にと言う相手の真剣な眼差しに

私は その真剣さに押され とうとう戴いてしまった

 

この辺で よく絵を描いているから 私の存在を知っていたのか

深々と御礼を言って その場で別れた

何気なく感じたこの若者のホンワカした人情が とても嬉しかった

 

その時である 至極自然に 義理・人情と言う言葉を思い出した

私は古いのだろうか でも世界のどこに行っても通じた御礼のパターンは

すべて篤い義理・人情の世界が根本ではなかったか 

 私の感覚にズレがあるのだろうか

 

帰り道 ちゃんとした義理・人情の世界を

理論づける手立てはないかと 不図あれこれ考えてみた

今で言うなら 第二の『MOTTAINAI』になるのではないかと

 

余りにも義理とか人情の世界が 今の時代に失われ過ぎていないだろうか

 

戴いた山菜の中で アケビの新芽のお浸しが 何て美味しかったことだったろう

有難う 素敵に 又逢う日まで!

Bon travail!

 

 

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