枇杷の実と蕺(どくだみ)と

                                           
                                                        パソコン画 『枇杷』
 
 
 
 
 
 
 枇杷の実と蕺(どくだみ)と
 
 
 
 
 真っ白い十字の花をつけた蕺(どくだみ)が 庭の湿地に一斉に咲き出す頃になると 
 
枇杷の樹にも たわわに実をつける時季になる 
 
少年期 胃腸が弱かった私に 祖母が庭の蕺(どくだみ)を取って来ては 
 
生のまま切った蕺粥(どくだみがゆ)をよく食べさせた 
 
その苦味たるや半端ではなく 蕺の草花はどうしても好きなれないでいた 
 
それでも中途半端なまま何シーズンも食べさせられ 
 
そしたら あらら何と言う効果だろう 以来胃腸が悪くなることは殆どなくなった 
 
蕺を広縁にいっぱいに広げ 乾燥させてからお茶にする そんな苦い蕺茶もよく飲んだ 
 
鮮やかな花が褒めそやされる傾向の中 ひっそりと嫌われることを予知しながら 蕺は咲いている 
 
蕺の四枚の花苞片は 純白であるが 深い滋味を湛えているように見えて仕方がない 
 
葉の外周には 紅色の縁取りがあって なかなか微妙な美しさを湛えている 
 
当家では 掌に握れるぐらいの小さな花器に挿し入れ 一輪挿しとして 飾ることが多いが
 
 
 
 そんな梅雨も間近い日 枇杷の実が成熟する 
 
晩秋に小さな花をびっしりとつけ あの厳しい冬をじっとやり過ごし そうしてこの時季に実をつけるのだ 
 
毎年大きくなる枝を 私は適度に枝を切り 実をつけたまま 備前の大壺に投げ込みをする 
 
三本の枝もあれば 豪華絢爛となり 当家の玄関を賑わしてくれる 
 
葉っぱが実に面白い いつまで見ても葉脈の力強い感じは とても飽きるものではない 
 
全体を見ると 凄く元気が出て来る樹である
 
 
 
 両方とも鎌倉彫りには欠かせないモティーフだと言う 
 
そう言えば祖母の文机に そんな柄の彫り物があったようだ 
 
不図 多くの方々から 今こうして生かされているのだと思え 自然に手を合わせたくなる
 
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