いざ生きめやも

 

                             櫻が描く小品

 

 

 

いざ生きめやも

 

 

櫻の花が終わると 直ぐ片栗の花が咲く

然も 春の山野に 見事に群生して咲く

雪解けを待って 逸早く咲く花だ

 

昔は この花の根を擦りおろして 木綿で晒し 乾かして

白い澱粉を取り 食物の補助材や 下痢・風邪の薬として飲んだ

 

今や片栗粉と言えば じゃが芋に決まっている

すっかり有名無実化してしまった呼び名でもある

堅香子(かたかご)とか ゆりいもとも呼ばれ

妙に愛着がある花の一つだ

 

一瞬櫻花の季が終わったウラ淋しさを

忘れさせてくれるからだろうか

 

ガランドウな二間続きの個室にいて 

これからしばらくお付き合いをする部屋を歩く

自宅から持って来た小さな観音菩薩さまを安置する

簡単な診察後 直ぐ点滴が始まって 新しい日常が始まる

 

 

片栗の花を 思い描いて

淋しさに 耐えよう

 

 

広告
カテゴリー: メモリー パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中