恋心

 恋心はある 夢に出て来たこともある マリア・シャラポワ選手が夢に出たことがあった 本人には大いに迷惑だろう(大笑い あはははは) 僕にも疾風怒濤の時期があった 大学に入ってからだが 学部を卒業し 大学院の時代も しばらく 醒めなかった 幾多の女性と付き合った だが一向に長続きはしなかった 激しい恋もあった 総じて見れば仕事と恋のバランスだったかも知れない 仕事にはとてつもなく責任だけが被さっていた 結局恋を取らなかった 後数年で40の声を聞くと言うのに 未だにたった一人である 別段不自由と思っていないが 痩せ我慢?

 

 オーギュスト・ロダンがいる 彼が最初に女性を意識したのは2歳年上の姉マリアだった マリアがロダンを芸術の道に向かわせたと言ってもいい 陰になり日向になって ロダンを支えていた 彼女はある画家に恋をした 処がある日 突然破局がやって来る 失意の念で絶望したマリア 聖ウルスラ修道会に入って 失意を克服しようとするが それも虚しく マリア25歳の時に 突然死んでしまう ロダンの少年期に最も保護し 理解し 守護してくれた姉だった ロダンのショックは隠せない ロダンは 姉の死を自分のせいだと決め付け 自ら聖サクラメント修道会に入って 見習い修道士として 1年間過ごす だがロダンも又 癒されることが全くなかったのである

 

 ロダン24歳の時生涯の伴侶となったローズ・プーレと出逢う 貧乏で駆け出しだったロダンをローズは支え続けた あらゆる家事をやり 時に彫刻のモデルになったり 彫刻が乾かないように湿度を保つ役目までしている だが彼女は文盲だった でも彼女は恋多きロダンにはらはらしながらも ひたすら ロダンを愛し続けた 正式な結婚をしないまま 一人息子を産んでいる 名声を博してからも ロダンは彼女が産んだその子を 不思議に生涯認知しなかった だがこのロダンは ローズとの婚姻届けを出したのは 実に50年後 ロダン77歳 ローズ73歳の時であった それからわずか16日後に ローズは亡くなっている 同じ年に ロダンも亡くなっているが 高村光太郎が 妻智恵子を入籍したのは 智恵子が狂ってから 急遽入籍したことに似ているかも知れない 智恵子48歳の時であった

 

 奔放な色恋沙汰の多いロダンの恋の中にあって 出色なのはカミーユ・クローデルとの恋であろう 弟子としてロダンと出逢っているが カミーユの非凡な美貌と才気に ロダンは直ぐにメロメロになった カミーユ当時19歳 モデル・弟子 そして愛人として カミーユは親子ほど年の離れたロダンを愛した どんなに社会的な犠牲を払っても カミーユはロダンとの恋を成就させたかっし 独占欲も異常に強かった 次第に 力をつけて来たカミーユ すべてが順調に行っているはずの ある瞬間 突如破局が訪れる ローズのもとへ ロダンは帰って行くのである ロダンの背信に失意のカミーユは それまで以上に熱心に 独り創作に没頭するのだが やがて精神に異常をきたしてしまう そのまま精神病院へ カミーユはこの施設から 亡くなるまで30年間 たった一度も出ることはなかった

 

 こんな愛のストーリーを学ぶにつれ 私には勇気が持てない それでも諦めたはずはないのである 頭でっかちな恋をしたいとも思わない だからと言って 軽率に恋に溺れる気にはならない 夫婦はツガイであるべきだと思う 幾ら本性が表れたところで 飽きない仲でありたい 真正面から 向き合って生きていきたい 生涯やさしい気持ちでありたい そんな半ば妄想のような期待がないわけではない 当社には大勢の女子社員がいないわけではない その辺の酒場での出逢いもないわけでもない だが30を廻ってからと言うもの 軽挙妄動するような気に全くなれない 憧れだけが強くなり 眼前に いずれ現れるであろうと信じつつ 我が信じた道を ひたすらに進むしかないが・・・・・・

 

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