三岸節子のこと

大好きなテレビ番組に 美の巨人と言うのがある 

欠かさず見る番組だ 

特に今回の三岸節子の さいた さいた さくらが さいた と題された絵は 

見るものを圧倒して来る 

先週放映された 夫で若くして夭逝した好太郎の絵の凄さもあったけれど 

こちらは老いに入るまで あらゆる面で頑張った女性の凄さがあった 

先ずこの絵は幹から盛り上がり花へ向かうすべてのイノチが表現されている 

まるで節子の静脈や動脈がさくらの樹に映し出され表現され 

そして生きたアカシを示すようだった 

生前大磯のアトリエにお住まいだった頃 一度お邪魔したことがあった 

そう言えばあの巨大なさくらが庭先にあった 大山櫻だった

 あのさくらが 節子の最後のメッセージとなる絵になるなんて 

その時はまったく想像だにしていなかった 

あらためて節子の偉大さを実感した 

平塚市立美術館での回顧展など 

随分追っかけをして見た憶えがあるが 

まさかこのような櫻の大作を残されるとは知らなかった 

絵の具がテンコ盛りに盛り上がったパワフルな絵を思い出される 

それは前へ進もうとするパワーであるに違いない 

本当に素晴らしい画家であった 

絶望的だった好太郎と10年の結婚生活 

3人の子供を育てながら 女流画家であったこと 

生まれながらの股関節の不自由 

尚残る 好太郎への思慕 好太郎記念館の建設 

良家に生まれながらの貧乏生活 

早くから子供の独立 

老いてからのフランスでの生活 

その充実した風景画の創作 

作品に対する驚異的熱意と執念 

それを物語る絵の具の厚塗り 

花を描き尽くすこと 

人生ですべてやり終えた後に亡くなった素晴らしい女性だった 

絵はパワフルで色彩のバランスがいい 

抽象画かも知れないが そうではない 

多くある花の絵は 花の美の抽出作業だったような絵ばかりだった 

それは 節子が 己の表現にもっとも適切で適当と思ったことだ 

まるで男性とでも言いたくなるような凄い迫力が 伝わる 

人生をそれこそパワフルに生きた人の血脈を感じる絵なのだ 

彼女の故郷に 三岸節子記念美術館があって 

このさくらの絵が展示してある 

お近くに行かれた方にお勧めしたい美術館である

 

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